恋愛において恐怖心を抱いていると、どえだけやり方を学んで実践をしても、無意識的に行動や言動に現れてしまいます。
恐怖心を抱えビクビクしながらだと当然相手にはどれだけ前向きな言葉や行動をしようとも・・・相手には無理しているとかビビっているのは伝わってしまいます。
マインドが恐怖を感じてしまえば当然やり方を学んでも意味はありません。
それに全然楽しくない(汗)
恐怖を感じながらの行動は、どれだけその相手が好きであろうとも、言葉で「好き」と言っても、ランゲージや声のトーンや表情などから「あなたの事が怖いですよぉ」と伝わっているのです。
「好きだけど怖い」
下手すればこの状態は、相手に対して「自分の思い通り動く奴隷にしてください」とも無意識的に伝わってしまうのです。
これじゃ恋愛もうまくいきにくい。
そこで、今日はそんな恋愛恐怖症のあなたに、恋愛恐怖症の原因と主な心理学的な克服の方法をステップバイステップで紹介していきます。
1.恋愛恐怖症の主な6つの症状
まず、恋愛恐怖症というのは、対人恐怖症である男性恐怖症や女性恐怖症とはちょっと違うということです。
男性恐怖症や女性恐怖症や、異性に対して恐怖を感じていて、男という生物・女と言う生物に対して強い恐怖心を感じてしまい、会話をする事、触られる事、関係を深める事に対して恐怖を感じてるものです。
しかし、恋愛恐怖症は「恋愛」をする事。
異性を好きになる事や親密になる事に対して恐怖を感じている状態です。
この症状は人それぞれあって、
・デートや遊びにいくなど異性と1対1の状態を作る事に恐怖を感じてる場合
・恋愛関係を進展させたいと思っていても今一歩踏み出せない状態
・付き合うという事について強い恐怖心を抱えている状態。
・付き合ってもより親密になる事、パーソナルになることに恐怖心を感じる場合
・同棲や結婚など自分のスペースにはいってくる事を恐れる場合
・振られる事を恐れて付き合う事や親密になることに恐怖を感じている場合
などなど、色々あります。
わかりやすく言えば、恋愛関係をする事、恋愛の関係を深めていく事に対する恐れが恋愛恐怖症の主な症状で、対人恐怖とはちょっと違うといのはまずは覚えておいてください。
2.心理的な原因
異性への恐怖症の場合は、異性そのものに対する恐怖心のため、そのほとんどは幼少の頃の出来事、例えば男性恐怖症の場合は父親からの、精神的・肉体的な暴力をうけたなどが原因になっている場合がほとんどです。
しかし、恋愛恐怖症の場合は主に、断られたり、DV的なものをうけたり、酷い別れ方をしたり相手に裏切られたりなど・・・トラウマ的な「恋愛での失敗」が原因になっている場合が多いです。
また、両親の関係をみて決して恋愛や結婚をしたくないと感じた「幼少の頃の両親の夫婦関係」から男女関係に対する嫌悪感なども原因になっている場合もあります。
つまり、恋愛関係そのものに対して、何らかの傷や恐怖心や嫌悪感などが恋愛恐怖症の原因となっているわけです。
3.恋愛恐怖症を克服する5ステップ
もちろん、恋愛というのは自分と性別も生まれも育ちも違う二人が分かり合う行為ですから、いい事ばかりではないのは当たり前の話です。
”好きだから=一緒になる=ハッピー”ではないのです。
”付き合う”=ハッピー”ではないのです。
全く違う二人が同じ時間を共有し同じ未来に向かって進むわけですから、当然問題はおこるし別れる事も裏切られたと感じる事も・・・嫌われたと思う事もあります。
関係性を構築するのはそう簡単ではないのです。
でも、そこに恐怖ばかり感じてしまっていては新しい恋愛もできません。では、どのように恋愛恐怖症を克服をすればいいのか?ここでは最もシンプルで効果のある方法を紹介していきましょう。
STEP1.恐怖を受け入れてあげる。
まず、恋愛に関わらず誰だって何かに恐怖を感じるものですし、傷を感じたことはあるものです・・・。あなたもそうだし、あなたの過去に傷ついた恋愛の相手もそうです。
例外なく、ほとんどの人は恐怖もあり傷もあるものです。
でも、その傷をもちながらも感じながらも立ち向かってまた恋愛をしているものです。
だから・・・恐怖に負けるなぁ!
なんてことを言いたいわけではありません・・・
僕が言いたいのは、あなたも相手も同じように意識しようがしてなかろうが、恋愛において、はたまた対人において、もっと言えば人生において、あなたと同じように傷や恐怖があるということです。
そこから出てくる行動や思いがズレていた・・
だから、失敗をしただけです。
誰だって失敗はするものです。
その失敗から恐怖を感じないのはわからないでもないですが、まずはその恐怖の飲まれるのではなく、うまくいかなかったとしても、その時のあなたなあなたなりに精一杯頑張ったのです。
そこをまずは褒めてあげてください。
そして、これからも恐怖は感じるかもしれないけど、恐怖は誰でも大なり小なり感じる事なので、正常な反応だということを認めてあげてください。
恐怖=悪い
恐怖=何もできない
恐怖=嫌な事
だと思いがちですが、恐怖はある意味自分を守るために必要な反応でもあるので、恐怖そのものが悪いのではなく、恐怖を感じるあなた自身を受け入れてあげましょう。
STEP2..いつ?どの瞬間に恐怖を感じたのかを思い出す
恐怖症というのは、そのほとんどがキッカケとなる出来事があるものです。
過去を思い出して、その恐怖心がいつごろから芽生えたのかを思い出してみてください。
衝撃的な出来事から恋愛恐怖症になった場合と、ジワジワとあらゆるプロセスを経て恐怖症になった場合などありますが、何らかのキッカケ(出来事)があって、そこで強い恐怖心などを感じたから恐怖症になる場合がほとんどです。
もしかしたら恋愛そのものでないものが原因の場合もあるかもしれません。
もち、思い出すのは辛いかもしれませんが、そういう場合は深呼吸をしたり自分の気分がいいときなどを見計らって過去を振り返ってみて、いつごろからその恐怖症が現れていたのか?を思い出してみてください。
ここと向き合わないと解決が遅くなったり小手先の解決になってしまう可能性が高まるので・・もし、できない場合は誰か心許せる人や一緒にいて癒される人や専門家などに聞いてもらいましょう。
STEP3.何に対して恐怖を感じたのかを言語化してみる。
その時の状況を思い出してみたら、一体、自分が何に対して恐怖を感じているのかを考えてみてください。
例えば「振られた」ならば、ただ振られたことなのか?
それとも、振られ方、別れ方だったのか?
はたまた、振られる前の関係だったのか?
というように、その出来事の前後を見て見ながら、あらゆる角度で自分が何に対して恐怖を感じているのかを振り返ってみてください。
「一人になるのが怖かったのか?」
「自分の期待通りのフィードバックがなかったからか?」
「自分の事を信じてくれないからか?」
自分なりにシックリ来る言葉を見つけて自分が一体何に恐怖をしたのかを明確にしてください。
恋愛に恐怖を感じた。
はあまりにも抽象的すぎて恋愛全般に対して恐怖を感じてしまっている状態かもしれませんが、具体的にするとちょっと違う場合がほとんどです。
自分が何に傷つき何に恐怖を感じるようになったのかを明確にできれば、恋愛そのものに恐怖をしているんじゃなかった!というのがわかってくるはずです。
これだけでも克服ができる人も結構いるかもしれません。
STEP4..必要な恐怖か不必要な恐怖かを考えてみる。
先ほど、恐怖は必要な反応であるということをお話しました。例えば、信号が赤なの時に渡る事に恐怖を感じない人は・・・必ず事故りますよね。
僕ら人間は恐怖があるからこそ自分の身を守れるわけです。
これはいい意味での恐怖ですよね。
しかし、信号が何色でも渡ることに恐怖を感じていれば・・・
いつまで経っても信号を渡ることはできないので、この恐怖は
取り除かないと全然前に進めませんよね。
んな事たぶんないでしょうが
信号恐怖症みたいな(爆)
恐怖心には必要なものと不必要なものがあるわけです。
ここで考えてほしいのが、その恐怖が自分にとって必要な恐怖か不必要な恐怖か?ということです。
または、
その恐怖は、他の場合には必要かもしれないけど、その時には必要なかったんじゃないか?
も考えてみてください。
そもそも、恐怖心と立ち向かえない人は無意識的にその恐怖心を必要としていて自分にメリットを感じていて自分が傷つかないため、自分を守るために不可欠だと思っている傾向が高いです。
100%必要だと思うのならば今はまだ克服する準備ができていないかもしれません・・・しかし不必要だと感じるのならば、その時点である程度恐怖心と向き合い超える準備、キッカケがえきているはずです。
STEP5.恐怖に立ち向かっていく
なんか言葉だけ受け取るとこれは結構つらい道に見えるかもしれませんが、ここまでのステップであなたは、自分がどの部分に恐怖をし、その恐怖心を超えるための準備はできているはずです。
あとは、行動に移すだけです。
もちろん、さっきも言いましたが恐怖心というのはそう簡単にぬぐうことはできません・・・誰もが大なり小なり恐怖というのは感じるもの。
後はそれが自分にとって必要か不必要か?だけです。
完全に取り払われるのはクリアしてからの話なので、全て取り除こうとするのも無理がありますから・・・だから、その恐怖と向き合いながらも行動に移してみてください。
また、自己開示して
「自分はこういう時にこういう恐怖を感じてこういう行動をする傾向がある」
という事を相手に伝えておくのもいいでしょう。
そして、実際に恐怖を感じたと時に
「ごめん・・・また恐怖を感じてしまった。」
と言えば相手も受け入れてくれやすいです。
これは結構効果があるので是非試してみてください。
相手が受け入れてくれれば、自分の恐怖さえも受け入れてくれて向き合ってくれているわけですから、恋愛関係的に考えても深い関係になりより親密に感じることができるようになるはずです。
大事なのは恐怖を敵だと思わないコト。
恐怖が不必要ならその恐怖に負けないコト。
弱い自分を隠さずに自己開示できるコト。
恐怖をずっと感じ続けないコト。
です。
そのために行動は必須なので、1つ1つ行動をおこし恐怖と向き合いながらトライアンドエラーをしていってください。
恐怖はあなたを守りあなたを成長させるスパイス
恋愛だけに限らず、僕らは何らかのものに恐怖をするものです。
人前で話すとき・・・相手に嫌われそうな時・・・結果を強く求められた時・・・仕事や人間関係などあらゆる場で誰もが恐怖を感じるものです。
あなただけではありません。
しかし、その恐怖はあなたを守ることもあれば、あなたの人生を今一歩進められない邪魔にもなるものもあります。
不必要ならば、あなたはその恐怖に勝つことで確実に成長するはず。そのために焦らなくてもいいので少しずつでもいいので、その恐怖と向き合って乗り越えるために無理のないように頑張ってください。
上のステップは丁寧に実践をすれば成果につながると思うので是非参考にしてみてくださいね。