よく、人間関係の距離感がわかっていない・・・
また、この人なんで距離感わからないの?
と思ったり言われたことがあるかもしれませんが、こと恋愛になると相手との距離感の測り方がどうしてもわからなくなる場合があります。
「ボディータッチしたいけどしたら嫌われるかな・・」
「好きだから触った!でも、避けられてる気がする。」
「近づいてこないから嫌われてるのか?脈ないのか?」
「いつもはこの距離感でいいはずだけど何でこの子には嫌われるのか?」
などなど色々思うところがあるはずです。
しかし、そもそもこういうことを頭で考えてしまっている状態ではどうすればいいのかわかりませんよね。
一体どの距離感が正解なのか?
そこでここでは人が人との距離感を図るパーソナルスペースというものを解説していきたいと思います。
このパーソナルスペースへの理解が深まるだけで相手による距離感の測り方がこれまでよりもかなり上手になるはずです。
一般的なパーソナルスペースの基本的概念から男女間・正確別に人それぞれパーソナルスペースが変わっていくのかについて解説しているので是非最後までご覧になってください。
パーソナルスペースとは?
パーソナルスペースというのは、他人との身体的な距離をとる中で不快に感じる空間のことを言います。
一般的に親密な関係になるほどパーソナルスペースは狭くなり距離が近づいても不快感を感じなくなり、警戒心をもっている他人や嫌悪感を持っている相手・敵視している相手にはパーソナルスペースが広くなって距離が近づけば近づくほど不快感が強くなります。
縄張り意識に近いですね。
自分にとって敵対しているものが自分のエリアに侵入してくると不快感を感じる。
そのエリアの距離のことをパーソナルスペースと言います。
中には視野にはいるだけで不快を感じてしまうこともあります。
あなたも身に覚えはあるかもしれません。
防衛本能的なものが働くのです。
このパーソナルスペース(不快の距離)に入った瞬間には、身体的な硬直がおこりビクッと体が動いたり身を引くような反応をするので自分にとっての相手との心理的距離を測る基準として使えたりもします。
女性の方とかはかなり多いはずです。
男性が互いの距離も理解せずにガツガツとパーソナルスペースに入ってきて不快感を感じたり、身体的に拒否をすることで「この人ダメなんだ」となったりしたとか・・
男性の場合もある方はあるでしょう。
アメリカ文化人類学者のエドワード・T・ホール氏は、このパーソナルスペースを4つのゾーン(段階)に分けて、それをさらに近接相と遠方相(親密性)の2つに分類しました。
公共距離というのは、講座や講演会やセミナーなどで話し手と聞き手の間に必要とされる広さです。
自分と相手との関係が双方向でない公的な関係で個人的な関係ではない時です。授業の時好きな先生だったりすると、3.5m~7m以内に入ろうとしますが、当てられたくない・目にいれたくない時などにはできる限り距離を取りたいと思って7m以上の距離を取ろうとします。
目上の方とや営業の際、目上の方、上司などと接するときにとられる距離で、声は聞こえる・届くけど相手に手を伸ばしても触れることができないので失礼がない対応ができ自分自身も安心できる距離で商談などの際によく使われる距離感です。
1.2m~2mの距離は知らない人同士が会話をしたりする際・商談をする際の距離で、公式的な商談などで用いられる距離が2m~3.5mです。
友人や会社の仲間など、相手の顔を見て話せて手を伸ばせば触る事が可能な距離です。個体距離というのは個と個の1対1の関わりが可能な距離になります。
両方が手を伸ばせば指先が触れあうことが可能な距離だと表情が見れて会話が可能です(75~120cm)また、相手を捕まえられて触れることも可能になるともっと親密度が上がっていると言えるでしょう。(45cm~75cm)
そして、最後が家族 ・親友・心を許せる人・恋愛対象・性的対象にならないと入ることができない距離でハグや抱きしめる・キスが可能になる距離になります。この距離に入ることができる人は一部しかいません。
親しい人がこの距離に入ることは許されますがそれ以外の人がこの距離に入ると強烈な不快感を感じます。
このようにパーソナルスペースは分類されています。
なんとなくわかる距離感ですね。
より社会的な活動であるほど、複数になればなるほど、その距離感はどうしても開いてしまうものです。
そのため、まずはこのパーソナルスペースを意識してTPOを意識した距離感をまずは意識してください。
例えば、職場で恋愛感情を感じている相手がいたとしても職場でみんなが見ている場では、社会的距離の中の近接的な距離を選びはしますが密接距離までは近づく事はしません。
そうやって考えるとセクハラと言われる上司とかは・・
社会的距離を保たなければいけない場で密接距離になってしまっているからセクハラ扱いされていると言えるかもしれません。
子供の場合はパーソナルスペースが狭く近づいても全然平気である場合が多いのですが、大人になるほどパーソナルスペースはだんだん広くなっていきます。
なので大人の社会に入った若い方ほどこの距離感が実は掴めなかったりします。
しかし、このパーソナルスペースの4つの段階を理解した上で距離感をとっていかないと警戒され嫌悪感を感じさせてしまうことになりかねません。それどころか・・・セクハラ扱いされてしまう可能性さえあります。
そうならないためにも社会的な部分も考慮してまずこの基本を理解しておきましょう。しかし…このパーソナルスペースというものを過信はしすぎると痛い目に合う事になります。
なぜなら・・・
パーソナルスペースは人それぞれ違う
からです。先ほどの例は一般的なパーソナルスペースの考え方で環境によってパーソナルスペースが変わるというものですが、それと同時に人それぞれパーソナルスペースに違いがあるのです。
ここを理解していないと下手すると人間関係の距離感を見誤ってしまいかねません。
もちろん、正確に言えば人それぞれ細かい違いがあるので参考にする程度で以下の3つの要素は理解しておいてください。
男女間の違い
まずは、男性と女性も違いがあります・・・
これは想像できるかもしれませんが男性の場合は生物学的に狩猟民族の為獲物を追うために前のほうに楕円形にパーソナルスペースの距離が広がっている傾向が高いです。
逆に女性は全方位に円形で同じくらいの距離に広がっていますね。
これは女性が集団生活をしているため全方位に意識を向けないといけないからと言えます。
よく、男性は女性に横からボディータッチをされて惚れてしまう場合があるのですが、これは男性のパーソナルスペースの側面に隙があるので警戒されにくいのもあって自然と入りやすいんですよね。
そして一度入れてしまったわけなので惚れてしまいやすくなるのです。
そして、女性の場合は男性よりも狭いので入り込みやすいようにも見えますが、逆に言えば全方位にバランスよく意識がいっているので隙が無いとも言えます。
そのため警戒されている状態では全方位に意識が向かっているので無意識的に避けられる反応や態度を示すことも結構あったりします。
内向性と外向性
ユング心理学では、私達人間には内向性と外向性の2つに分類されると言われていましたが、最近ではこの内向性と外向性は環境や状況からの刺激にどう反応を示すのかという神経や感覚的な傾向として捉えられています。
わかりやすく言えば内向性の人が刺激に敏感・外向性の人は刺激に鈍感と捉えておくといいでしょう。
つまり、内向性の高い人ほど周囲の刺激に敏感なためパーソナルスペースが広くパーソナルスペースに入られたときの反応も自覚できるほど強い傾向が高いです。
逆に外向性の高い人ほど周囲の刺激に鈍感なためガツガツ相手のパーソナルスペースにはいっていってしまうし反応も薄いので自覚がない傾向が高いです。
そのため、
✓外向性の高い人ほど内向的な人の敏感さに気づかずにガツガツはいって警戒される。
✓内向性の高い人ほど本来はパーソナルスペースに入れるタイミングで入れない。
ということがあるので注意してください。そのため、まずは相手が外向的か?内向的か?を見極められるようにはなっておいたほうがいいです。
愛着スタイルの違い
愛スタイルというのは、人間関係を構築する際の傾向で「安心型」「不安型」「回避型」の3つに分かれるのですが、この中で安心型が基本の人は人との距離感をとるのが非常に上手です。
しかし、不安型や回避型は距離感を図ることができにくいです。
そのため、不安傾向・回避傾向が高いほど状況に応じて過剰にパーソナルスペースが狭くなったり広くなったりします。
回避型のメンヘラ状態の人は後腐れない出会いの場合はパーソナルスペースに安易にいれたり・・・
不安型のメンヘラ状態の人は身近な人に不安をなんとかするために誰でもパーソナルスペースにいれる・・
みたいなことがあります。
これは真逆に働くこともありますが、この愛着スタイルは人間関係におけるメンタルの反応なので見ているとなんとなくわかってくるので是非意識して観察してみてください。よくメンヘラがオチやすいと言われるのは正にこの愛着スタイルの現れかもしれませんね。
以上、この3つのポイントを意識してパーソナルスペースを意識して距離感を掴んでください。特に内向と外向の違いはわかっていないと痛い目にあいかねないので気をつけましょう!!
脈アリサイン(心の距離)の測り方・作り方
このパーソナルスペースの概念というのは、相手と自然体で距離を縮めていくためにも脈アリかどうかを判断をするためにも非常に有効な方法になります。
実際に口に出す前にパーソナルスペースをチェックする事によって互いの親密度を測ることも脈を作り出すことも可能になります。
そこでここではパーソナルスペースを実際にどう使っていけばいいのかを例に話していきましょう。
パーソナルスペースで脈アリサインを見極める
先ほど、パーソナルスペースは人それぞれ違っている・・・という話をしましたが、とは言っても相手のパーソナルをどうやって判断すればいいのか?というのはなかなかわかりませんよね。
そこで、使えるのが脈アリサインの見極め方をパーソナルスペースに当てはめてみて観察をしてみてください。
これは、この行動と態度は確実?女性の脈アリサイン!チェック項目11選の記事で解説していますが、脈アリサインをより正確に判断をするためにはどういう行動か?どういう言動か?よりも・・・
・出会ってから今までの違い
・他人との関係による違い
を見た方がわかりやすいです。
そのため出会った当初は人間関係によってどうパーソナルスペースの広さが違うのか?をチェックしてあなたとの関係においてはいかに距離が縮んでいるのか?をチェックしていきましょう。
心の距離を縮めて脈を作る方法
このパーソナルスペースというのは、狭い範囲に入れば入るほど相手は親密感を感じますが、安易にパーソナルスペースに入ると警戒され筋肉は硬直し表情も硬くなり強烈な不快感を感じます。
パーソナルスペースに入った=親密。
だと思うと特に男性が女性にやった場合は生理的に受け付けられない状態になりかねません。
そのため、基本的には心の距離を縮めながらパーソナルスペースにはいっていくのがベターです。
心の距離を縮めるというのはよりプライベートな話題にもっていくという事です。
そして、共感や何かを共有することによって縮めることができるので心を開いたときにパーソナルスペースを縮めていくということを意識して縮めていきましょう。
パーソナルスペースを相手から縮めさせる方法
パーソナルスペースにはいっていくということは、心の距離を縮める事にもつながるので、心の距離を縮めながらパーソナルスペースを近づけていくというのが最も安全パイなやり方ですがこれだとどうしても時間がかかってしまう場合があります。
できる限り短期間で縮んだ方が基本的には人は好意的に思いやすい傾向が高いです。
そのため、相手のスペースに合わせながら縮めていくことがポイントになります。
ここまでは上の2つを読めばなんとなくわかってくると思いますが、どうせ縮めるのならば相手自らパーソナルスペースを縮めてもらえるようにしたほうがいいです。
そこで効果的なのが自虐をした上でのからかいやイジリなどです。相手からツッコミをもらえるようにしたりすることによって相手自らパーソナルスペースを縮めてもらえるようにしていくのも是非試してみてください。