心理学的な類似性の法則とは?
類似性というのは、言葉のごとく「似ている事・類似している度合いが多い」時に使う言葉で、これを心理学的な意味で言えば
人は自分と似たもの・似た部分が多いものに好意的に思う心理。
のことを言います。
出身地や生年月日や星座、、、趣味や職業が類似している部分が多いほど仲間意識が働き好意的に思うのです。
わかりやすい例で言えば、
普通の仕事をしている人は夜の仕事をしている人を畑違いだと感じたり・・
インドアの人はアウトドアの人とは仲良くなれないなと感じたり・・
しがちで、逆に類似していると仲間意識が強くはたくのです。
よく考えたら当たり前かもしれません。
共通しているものが何1つもないような状況の中ではどういった会話をすればいいのかもわからなくなるので、盛り上がりにくいですからね。
しかし、共通しているものが多いほど・・
会話も弾みやすくなるし盛り上がりやすくなります。
「そうそう!わかるわかる!」
というのが増えるほど仲間意識はどんどん高まる傾向があるのです。
つまり、僕達人間はこの類似性がたk多い人ほど好意的に認識するわけです。
同種族と他種族
ならば同種族の方が安心しますよね。
それと一緒です。
共通する部分が頬いほど打ち解けるのも早くなるんですね。
この心理現象の事を類似性の法則と言うのです。
そのため、こと恋愛にこれを使う場合はまずは打ち解けるために共通点を探したり共感をしたりしましょう!ということが言われているのです。
最初から類似しているものが全くないと「他種族」「他部族」と認識されてしまって仲間意識が働かなくなってしまうからなんです。
だから、初対面では質問などをして類似点を探していく。
というのが基本になります。
よく女性とかはよく場の空気を壊さないために「共感」をしたりしていますよね。
「そうそう!そうですよね!」
「わかるわかるぅ~!」
というように。
これは共通点を強調することによって仲間意識を高めているわけです。
男性の場合は、好きな女性と会話をするときとかに、女性が自分と違う意見を言ってきたときに合わせようとしたりする人も結構いたりします。
これは、本能的に「類似点がない=つながりがない」と認識してしまっているからなのかもしれません。
✔類似している部分が多いほど安心感を感じる
✔類似している点が多いという事は仲間であると認識される傾向がある。
共感を勘違いし類似性が逆効果に働く場合
よく、この類似性があると共感を生む。
というように言われています、共感があるという事は同じように感じている仲間意識を生み出すから「共通点を探そう」というように言われています。
しかし、この類似性というは使い方を誤ると人間関係を悪くする効果もあるのです。
ここではその代表的な2つの注意ポイントを解説しましょう。
無理に類似性を保とうとする
先ほどの例のように、本当は類似性がないのに合わせようとしたり嫌われるのを恐れて意見を変えたりするように類似性を保とうとする人がいますが・・・
こういった類似性の使い方をすると・・基本的に逆効果に働く場合が多いです。
例えば、
「私、バーベキューがすごい好きなんだよね!」
「あ!いいねぇ~!俺も好きだ!」
という会話で盛り上がったとしましょう。
しかし、具体的な話になったりするとポカーンとしてしまう。
はたまた、実際にバーベキューに行った時に全然楽しそうじゃなかったとします。
すると、その瞬間・・どうなるかはおわかりですよね。
「とりあえず合わせていたんだ。」
と嘘になってしまうのです。
これは逆に仲間意識が高まり好印象だった分だけ悪印象を与えてしまうのです。
そのため、類似性の法則を使う時には
・共通点を探す事(ないなら別に気にせず会話を続け探し続ける事)
・共通点を探したらクローズアップして盛り上がる事
を意識するくらいで十分です。
クローズドクエスチョンやオープンクエスチョンを駆使して色んな会話をして探していけばいいのです。
自分の意見や主張を変えてまで合わせないように気をつけましょう。
どうせバレてしまいますからね。
類似性の中にも必ず相違が存在する。
そして、もう一つ注意なのがこの類似性があると仲間意識が働くというという事を過剰に信じてしまって類似性がある人が仲間で類似性がないと仲間ではないという不安を感じるところです。
例えば、同じジャンルの職業をしているから一緒。
というのは確かに類似点が1つありますけど、僕達人間は全てが一致している人などほとんどいないのです。
一致している部分があれば違う部分も存在するもの。
一致している部分を細かくひも解くと違う部分があるもの。
なのです。
だから、類似している部分がたとえあったとしても・・
必ずしも全てが類似しているわけではない。
のです。
逆に言えば、類似している部分がいくらなさそうに見えても・・
類似している部分は探せば必ずあるのです。
例えば、違う仕事をしていたとしてもキツイと思う事は誰だってあるし悩むことは誰だってありますよね。その感覚わかる!ということは誰だってあるのです。
ここを見つけ出すのが類似性の面白いところなのです。
そのためには、「類似性ない=敵」という考え方を捨てる事です。
もっと言えば、この類似性のない部分をその人の素晴らしいところであったり、学べるところだと捉えられるようになるともっと上手に類似性を使いこなすことができるようになります。
逆に類似性がない=敵(仲間ではない)
と捉えてしまうとこの類似性の法則は使いこなしにくくなってしまいます。
以上、この2点は注意したほうがいいです。
この2つを理解するともっと類似性を上手に使いこなすことができるようになるのです。
類似性をもっと上手に使うために・・
さて、基本的にこの類似性というのは「共通点を探す」ためだけに使われがちです。
こと、恋愛で言えば・・
「趣味は何?」
「休みの日は何してる?」
「仕事はどんな仕事してるの?」
というように普通の会話の中で質問をして共通点を探すやり方がよく使われるやり方ですが、全く違うジャンルの人と出会った時には類似性なんてそうそうないはずです。
なんとか探そうとすると
質問攻め=尋問
をしてしまいかねません。
そこで、この類似性を探すのに非常に有効なのが会話を深める事です。
例えば、仕事で言うのならば・・・
・どんな仕事をしてるのか?
・その仕事が好きか?
・好きならどの瞬間が楽しいか?
・その時どう感じたのか?
というようどんな仕事をしているのか?から会話を深めて実際のエピソードを色々聞いていくのです。
その過程で例えば・・・
「ちょっと難しい仕事でできない!って思ってたのをチーム皆で助け合ってなんとか実現できたとき嬉しかったなぁ!」
という話が出てきた時に、自分も同じようなエピソードがあれば・・
似たような体験をして同じ感情を感じたという類似点が生まれるのです。
そして、この類似性というのは
表面的な「あれが好き」「これをやってる」という類似性ではなく、感情を伴った体験からうまれる類似性なのでそれだけ相手は強いつながりを感じるのです。
ただ単に職業の話だと無機質ですよね。
しかし、仕事に対する喜びや感動や辛い出来事。
などの類似性は感情を強く想起してくれるのでより強い類似性(つながり)を生み出してくれるのです。
しかし、ここを探せるようになるためには・・・
類似性がない=仲間ではない。
というように捉えていると見つけ出そうとできなくなっちゃうのです。
もっと言えば、相違の中に類似を見つけ出せるようになると、その人は大概の人との対立までも解決することができるようにもなりますので、類似性の原理は意識してみてください。
最初はまずは共通点探しからでいいです。
しかし関係が密になるほど、宝探しのように相違の中に類似を見つけ出せるようになることができるようになっていきましょう。
そのためには、
・類似は仲間=つながりを維持するために必要
・相違は魅力=互いを支え合うために必要
だということを忘れないでくださいね。
これは異性との関係を長期的なものにするためにも大事な考え方なのでお忘れなく。
類似性だけでは人を魅了することはできません。
ここに関してもっと具体的に知りたいのであるのならば「性的相補佐(相違なくして人は人に魅了されることはない)」の記事を参考にしてください。