現状を言い当てる占い師や相手の心理を読むカウンセラーやコーチなど、、、彼らは実際に相手の心を読めているわけでも透視ができているわけでもありません。
実際、僕も
「この人は自分以上に自分を理解している」「見透かされてる」
というように言われる事がありますが、これも読めてるわけではないのです。
ただ、相手から情報を引き出しているだけです。
そのスキルをコールドリーディングというスキルというのですが、これと心理学や科学を勉強し経験値をつめばある程度の確率で当てるっぽくすることは全然可能です。
このスキルを使えば相手は自分以上に自分を理解してくれている。
と錯覚することができるのです。
しかし、このコールドリーディング以前に普通のリーディングスキルを身に着けてラポールを築くことができないと意味がありません。
そこでここではラポール(信頼関係)を構築するために必須のリーディングの意味と活用方法について解説をしていこうと思います。
リーディングとは?
リーディングというのは、カウンセラーやコーチなどがラポールを構築するためのスキルの1つで、自分が望んだ方向に誘導するというよりかは、相手との会話を目標や問題などを実現する方向にズラしていったりクライアントの望む結果に必要な部分に焦点をあててもらうために使っています。
セールスマンになると自分の望んだ方向に誘導するためにも使います。
そもそもほとんどの人は自分が今この瞬間一体どういう方向に
向かう会話をしているのかをよく自覚していません。
自分の話したい話をしたり・・
漠然と今この瞬間の話に合わせたりしてるのです。
今この会話がどの方向に向かっているのか?
をあんまり意識できないんです。
リーディングというのは、相手の話に合わせながらも自然にその会話の流れを導く技術です。
例えばですが、よく愚痴を言いあいような飲み会ってありますよね。
「自分は〇〇なことがあって大変なんだよ。」
「いやぁ、私だって大変で・・・□□なのよ!」
「いやいや、俺もだよ▲▲でさ!」
というように。
でも、こういう会話をしている本人達は何の建設的でもない何も解決に至らない
「誰が一番大変か争い」をしている事に気づいていないのです。
”一番大変そうな話をしたやつ”が勝って話は終了です。
しかし、そういう愚痴や文句の大会の中で
「いやぁ、誰が一番大変か競争してるみたいだねぇ~(笑)」
というように言うと大概の人はその話をやめようとします。
これも一種のリーディング・・
といえばそうですがちょっとハードル高そうですね。
一般的に言えば、
「それで大変のままでいいの?」
「何がどう大変なの?」
「じゃあ、どうしていけばいいと思う?」
みたいすれば自然と焦点を変えることができるのです。
リーディングの最大のポイントはあまり明らかに変えるのではなく、話の流れに合わせながらズラすので自然体に話の流れを望む方向に持っていく事ができるところです。
しかし、このリーディングはただ単に話の流れを誘導するためだけに使うものではないのです。
ミラーリングやペーシングではラポールは構築できない。
よく、リーディングはラポール(信頼関係)を構築してから初めて効果が表れる・・からまずはミラーリングやペーシング、バックトラッキングなどでラポールを構築してからリーディングをしていきましょう。
的なことが言われています。
相手にまずは合わせる事によって仲間だと思ってもらい共感を得てラポールが構築されている・・・だから自分のほうに導いていくという意味でリーディングは使われています。
そのため、
誘導をすることに対して罪悪感というか嫌な意味を付けている人はリーディングはしないようにするパターンが結構多いです。
でも、そうではないのです。
これはラポールに関する解説でお話したと思いますが、ラポール(信頼関係)というのは双方向から互いにアプローチをすることによってうまれるのです。
一方が共感をした。
一方が相手に何かをした。
一方が何かをあげた。
だけでは信頼関係とは言えません。
双方向で交換をする。
から生まれるのです。
いいですか?これは凄い重要なことなので覚えておいてください。
でないとあなたは相手にやるだけやって何も見返りもない(笑)
のではなく、相手があなたのために何かをする喜びを奪っているとも言えるのです。
リーディングというのは誘導とも言えますが、、、それ以上に”ラポールが構築できているのかチェック”するために必要だし、リーディングによって本当のラポールが構築できるのです。
よく、
自分はこれだけやったんだ!頑張ったんだ!
あなたのためにやったんだ!こんだけ思ってるのに!
とかいう人いますけど、これって相手に何もさせてあげていないだけで結局「あなたに価値はないんだよ」と言っているようにしか相手からは映らないのです。
だからこそ、リーディングはしてください。
それだけでなく、相手に何かをお願いする事くらいはしたほうがいいです。
そしてお礼をしてください。
何かを返してください。
そうやって僕らは他者と何かを交換しながらエネルギーを充電してエネルギーを使って共により強い信頼関係を構築することができるようになるのです。
オッケーです?
それではリーディングの使い方について解説していきましょう。
【事例付】リーディングをしてラポールは完成する
これまで話したとおり・・・
こちらのペースにもっていく事。
そこで同調をより強固にするアクション。
ミラーリングやペーシングが効果があったか確認する事
これをリーディングといいます。
今度は相手をリードするわけです。
わかりやすく言うと、人って面白いもので初対面とかでイキナリ否定や批判をすると相手には嫌がれてしまいます。
しかし、受け入れられたと感じたり共感をし強い信頼関係があるほど
「この人は私のことを心配してくれてるんだ。」
と思いやすくなりますよね。
つまり共感をするほど・・リードしやすくなるんです。
原理としては一緒で、リーディングというのは相手との信頼関係を確認し自分のペースにもっていくこと・相手の会話の中で一つのモノに焦点を当ててこっちの話にもっていく事です。
また体の使い方もこちら側から積極的に変えてみるのです。
「この前、友達と飲みに行って!なんか私が何もできないみたいに言われてちょームカついて!・・・・・」
ここで
「そういわれるとムカつくねぇ」
とミラーリングやペーシングをして共感・同調をする。
(もちろん、あなたが気持ちがわかるものではないとうまくできにくい。)
そして一通り話した後。
「そういえばさぁ、さっき何もできない!って言わたと言ってたけど、自分で自分ってなにもできないなぁと無力感を感じたことある?俺はあるんだよね~。でも人に言われるとムカつくんだけどそういう時ほど自分も無力感感じてたりしたんだよねぇ~~~。」
というように一部を拾って焦点を当てた話題を提供して、今度はこちらの話にもっていくのです。
そういう時って結構誰でもあるので
「あぁ~~あるかも!?」
というようになりやすくなるんですね。
「あぁ、実は私、自分の図星をつかれたからイラッっとしたのかなぁ」
と勝手に気づいてくれたりするんですね。
これを上手に使えば怒ってる相手も一度怒りを吐き出させてあげてからならば、おとなしい子犬のようにさせてしまうこともできるのです。
まずは相手のペースを崩さずに相手に同調をして信頼関係を作っていき、そこから自分のペースにもっていけばいいのです。
でリーディングっていうのはまずは「確認」が必須です。
相手が自分のしぐさやペースに無意識であわせようとしているのかをチェックするとラポールの深さがわかりますよね。
で、同調してるほど相手はあなたのしぐさを真似します。
このレベルが高いほど相手はあなたとの一体感を強く感じあなたは相手の感情を感じ取りやすくなるのです。
これができるようになると、
「あなたから相手に合わせた。」
「相手からあなたに合わせた。」
ことによって無意識レベルで信頼関係を感じ
「この人は信頼できる人だぁ」と思われるのです。
そして、ラポールが高いレベルで行われていると、落ち込んでいたり悩んだりしていても、別に言葉はかけていなくても一緒にいるだけで、なんか前向きになったりするようなことがおこります。
同調(シンクロ)をしようとし同調(シンクロ)をはずす・・・
この感覚をもって女性とかかわるだけでもぜんぜん変わってきますよ。無意識のコミュニケーションの基礎知識なんである程度実践できるようになっておいてください。