ジョハリの窓は仕事でも恋愛でも人間関係でも自己を開きコミュニケーションを円滑にする概念ですが、ジョハリの窓は個人個人の可能性を開き魅力を高めるためのメソッドでもあります。まずは自分自身で使うためにもこのジョハリの窓を実践レベルで身に着けていきましょう。
ジョハリの窓とは?
ジョハリの窓というのはサンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが発表した「対人関係における気づきのマトリクス」でそれが後にジョハリの窓と呼ばれるようになりました。
このジョハリの窓はもともとコミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方ですが、このジョハリの窓というのは円滑なコミュニケーションだけでなく、あなたの可能性を広げ人生をより気楽に生きる為に使うことができるのです。
✓自分自身の可能性を切り開く
✓自分と他人との密度の高い関係を作る
✓他人の可能性を切り開く
✓より他者と強い信頼関係を構築する
✓もっと楽に生きることができる
このジョハリの窓は、ただの円滑なコミュニケーションだけでなく自分の成長と相手の成長を相互に起こすことができるほどの可能性を秘めているのです。
そのため、
✓相手を褒める時
✓自分の可能性を開く際
✓教育者として部下を育成する時
✓本当に自分らしく生きる為
✓もっと信頼関係を構築したい時
などにこのジョハリを窓は使える概念なのですが、ここでは最もシンプルな「自分自身の可能性を開く」ということを中心にジョハリの窓の使い方について解説をしていきましょう。
【事例】ジョハリの窓をわかりやすく解説します。
このジョハリの窓を言葉でただ単に伝えても覚える事はできるかもしれませんが、もわかりにくくなってしまうので実際にあなた自身で書き込んでいきながらの方が理解できるはずなので、実例を見ながらあなた自身もメモに書き込んで実践したほうが明らかに理解できるはずです。
そのため、手書きでいいのでマトリクスを作っていきましょう。
それができたら、まずは解放の窓の部分を書いていきます。
OPEN SELF(開放の窓)
~自分も他人も認識しているあなた~
オープンセルフというのは言葉の通り、あなた自身もあなたの周囲の人も認識しているあなたです。
あなた「私ってデザインが上手なほうだと思うんだよね。」
周囲 「あなたってデザインセンスがある人だよね。」
あなた「私は、言いたいことを言わずにはいられない人です。」
周囲 「あなたは言いたいことをストレートにいう人だよね。」
というようにあなた自身も周囲もあなたの持っている価値観や特技や特性を共通認識しているしている項目のもので、ようは“自他共に認めている”開放されているものです。要は自分も他人も認識しているあなたです。
あなたの素晴らしいと思われている考え方や価値観の特徴や特技などを書いていきましょう。
下記は実際にスタッフの子に書いてもらった例です。
この開放の窓の項目に当たる部分が”あなたが自分の特性を活かして周囲に影響を与えられる部分”であなたも認めていて周囲も認めていて貢献をすることができる要素です。
あなたのこの開放の窓の部分が
・周囲を勇気づけたり
・周囲に役立ったり
・周囲に貢献ができたり
する部分というわけです。
・感性が独特 ・浮き沈みが激しい ・表情豊か ・デザインが得意 | |
しかし、ここを褒められ続けてもあなたも「もう・・わかったよぉ。」「またかよ!」「またこれか・・・」と思うし、自己アピールをしても長く関わるほど飽きられる可能性があります。更にアピールなんか続けてもあなた自身の成長や進化を妨げる事になりかねません。
そこで、、
次に、秘密の窓を開いていきたいと思います。
HIDDEN SELR(秘密の窓)
~あなたが周囲に秘密にしているあなた~
ヒドゥンセルフというのは、わかりやすく言うとあなたは知っているけど周囲は知らないあなたです。
つまり・・・
「周囲には〇〇と言われがちである。しかし、私的には▲▲だ。でも、それを言わないようにしている。」
「実は〇〇が得意だったり特殊な考え方をしているんだけど言ったら馬鹿にされそうだから言わないようにしている。」
「自分の事を話せるような環境にいないけど実はこう思っている。」
というあなたが体裁を考えたり周囲にどう思われるかなどを気にしたりして周囲に表現することができていない結果的に秘密になってしまっているものです。
わかってくれてるだろう・・・。
というものもここに大概の場合は含まれます。
このようにあなた自身が周囲に秘密にしてしまっている考え方・特技・価値観などを書いていきましょう。
周囲にこれを公表したら引かれるかも!
というものでも書いていってください。
・感性が独特 ・浮き沈みが激しい ・表情豊か ・デザインが得意 | |
・メンタルが強い ・言葉の定義を考える ・マナーがある ・高低差がないと理解できない ・平和主義 |
書き終わりましたか?
そしたら次に盲点の部分を書いていきましょう。
BLIND SELE(盲点の窓)
~周囲は知ってるけど本人は気づいていないあなた~
盲点の窓というのは、周囲の人が気づいているけどあなた自身は気づいていないあなたです。つまり、、あなた自身は何の価値もないと思っていることが実は周囲からしたら価値あることだった!というものです。
僕達人間は自分自身が当たり前だと思っている事が実は周囲から見たらめっちゃ価値があった。
あなたにとっては嫌だと思って事の中に超お宝があった。
とか結構あったりするんです。
例えば、話すときに感情の抑揚があまりない話し方をしてしまう人がいたのならば、その人にとっては相手はあまり聞いてくれないので悩みになりますが、実は抑揚がない話し方をできる人って眠りを誘うことができるんですよね。
そのため、誰かを寝かしつけるのが得意。
という才能になったりするのです。
僕ら人間というのは自分の価値を過剰に下げすぎな傾向があります。
それによって自分にとっては当たり前だけど周囲にとってはめっちゃ価値がある才能に気づかないままになってしまっているということが多々あるのです。
そのため、ここでは自分の知らない自分。
を知るためにも、周囲の人に”自分の凄いところ””自分の特殊な才能や価値観”を聞いていきましょう。
「私の凄いところって何?」
なんて聞くなんて傲慢に思われるんじゃない?恥ずかしい・・
という人もいるかもしれませんが、全然聞いた方がいいですよ。
言ってくれた分だけあなたが先に相手の凄いところを言えば二人とも嬉しくなりませんか?
相手も喜ぶのでこういうことはシェアしたほうが互いにプラスになるのです。
・感性が独特 ・浮き沈みが激しい ・表情豊か ・デザインが得意 | ・気遣いをする ・どんくさい ・空気に敏感 ・情が深い ・イメージで物事を考える |
・メンタルが強い ・言葉の定義を考える ・マナーがある ・高低差がないと理解できない ・平和主義 |
中にはあなたにとってマイナスの事もあるかもしれません。
でも、あなたにとってはマイナスに見えるものの中にも周囲の役にたつとわかればもっと自分の事が好きになれません?
もし、こういうのを聞ける人がいないのであるのならば、たぶんほとんどの人にはあなたの弱点を言ってくる人の方が多いので、そういったマイナスをプラスに変えられるかどうかを考えてみてください。
でもやはり難しいので聞いた方がいいです。
それでは最後に、下記を書いていきましょう。
UNKNOWN SELF(未知の窓)
~周囲もあなたも気づいていない可能性~
と言っても、これはあなた自身も誰かも知らない事です。
そのため、ここはほとんど出てこないはずです。
そこでここには、まずは・・・
”あなた自身が今現在チャレンジしている項目”
”あなた自身がこういう自分になりたいという考え方”
などを書いておきましょう。
未知の窓なので、あなたも誰も知りもしないわけですから、まずはチャレンジ項目を書いておくのがいいです。
チャレンジしてない!思いつかない!
という場合はあなた自身が今現在自分の可能性を開くために何もアクションをしていないということになっている可能性がありますので「チャレンジしたいと思っていたこと」を一度や二度やってから書いてみてください。
・・・さてかけましたか?
と言っても多分誰かに聞いたりしないといけないのでこの記事を読んでいる中で書ききる事はできないと思うのでこれからも追加していってください。
でも少しでも書いたのならばちょっとジョハリの窓の仕組みは理解できたかなと思います。
では、実際にこのジョハリの窓をどうやって活用していけばいいのか?
について解説をしていきたいと思います。
ジョハリの窓の必要性と見方
さて、ここまで例題を見てもらいながら実際に書き込んでもらったかと思いますが、なんとなくお分かりですね。
このジョハリの窓というのは、今現在あなたの強みやまだ見せていない強みをを可視化するためのツールなのです。
・自他共に求めるあなたの強み
・あなたが隠している強み
・あなたが気づいていない強み
をこれによって明らかにすることができます。
しかし、それだけで終わらないのがジョハリの窓の凄いところです。
このジョハリの窓はあなた自身の可能性を見つけ出すためにも使えるのです。
下手な自分探しの旅よりもわかりやすく見つけ出せるかもしれません。
自分の新たな可能性に気づくことができれば、成長や進化も早くなりもっと魅力的なあなたに自らなっていくことができるようになります。
=恋愛もうまくいく。
=仕事もうまくいく。
更にこれができるようになると女性とのかかわり方も職場の人間関係の関わり方も劇的に変わるはずです。
そこに関しては別の記事で解説をしていきますが、まずはあなた自身が使いこなせるようになることが先決です。
それができないのにジョハリの窓を人に使ってもあまり効果的に使うことはできないのでまずはあなたがやっていきましょう。
人と関わる際もこの見方ができるようになると本当の意味での建設的な会話ができるようになるはずです。
このジョハリの窓を使ったゴールはあなた自身の活動が周囲の役に立ちそれによって最終的にあなた自身が自分の能力や強みを使って周囲からのフィードバック(リターン)をもらうことです。
そして、更なる可能性を見出し成長と進化のサイクルを作ることです。
そのためには
・あなた自身のまだ見ぬ可能性を開く事。
・あなた自身の能力を周囲も自分も認められる項目を増やす事。
がポイントになります。
つまり、下記のアクションが必要になります。
つまり、
・秘密の窓を周囲にオープンに表現をすることで開放の窓にいれる。
・盲点の窓にある項目を増やして自分をより多角的に理解して開放の窓にいれる。
この2つが必要になってくるのです。
これによって今まで見えなかった盲点の窓の見えない可能性が可視化できるようになるのです。
これまであなたは、開放の窓だけを見てきたはずです。
秘密の窓は何らかの理由があって出せなかったり他人に自分の素晴らしいところを言ってくれるような人もそうはいないはず(どちらかと言えば問題ばかりを言われているかなと思います。)
だから、可能性を見つけることができにくくなっているのです。
そのためとりあえずチャレンジするしかなかった。
そうではなくこのジョハリを窓を使えば自分の強みを活かし周囲に認められながら盲点の窓を開くことができるようになるのです。
そのためには、
秘密の窓を開放の窓に入れて周囲に表現をする。
この秘密の窓を開放の窓にいれて表現をすることによって周囲のあなたの見方を変えることができるようになりますし、新たな評価をされるようになります。
でも、公表したら引かれるかも?
と思うのならば公表しても引かれないように考えた方がいいです。
一番簡単なのが
「僕は普通にこういうことを言ったら引かれるくらいの事を言っちゃうんですよね。例えば「浮気や不倫なんて当たり前の世の中になればいい!」
とか。でも、これは
「形式だけでつながってることに安住して互いによりよい関係を作ろうと真剣に考えるようになるにはそれくらい思っておいた方がいいんじゃないかなと思う」からなんだけどね。」
というように、言われる前にカミングアウトしておくなどでもいいのでとにかく自分の秘密の窓の項目を開放していきましょう。
盲点の窓に気づいて表現をしていく。
あなたの身の回りには色んな人がいるはずです。職場やプライベートの人間関係など、あなたの盲点を知っている人は沢山います。
その中では一部の人しか気づいていないあなたの強みもあります。
あなたが気づいていない盲点の強みを明らかにしてください。
そして開放の窓に入れるために表現をしていくことによってあなた自身もあなたの周囲もこれまでにない可能性をあなたに見出すことができるでしょう。
基本的にはこの2つの項目を広げることが大事です。
そして、ジョハリの窓のそれぞれの項目を増やしていくことによって
盲点の窓と秘密の窓から未知の窓が見えてくる
のです。
そう・・今まで自分自身も他人でさえも気づくことがなかった新たなあなたの可能性が見えてくるのです。
よく、あなたには可能性が無限大にあるんですよ!
とか言う人がいますけど(僕もその一人ですけど)
とりあえず言ってても可能性は見つけられません。
本当に引き出せる人は
盲点の窓と秘密の窓を組み合わせて見えてくるのです。
ただ単に漠然と可能性がある!と言っても見えてこないのですが、自ら秘密の窓を開いて他者視点から盲点の窓を明らかにすることによって新たな無知の窓が開けてくるのです。
これによって主体的に可能性を見つけ出せるようになります。
そもそも僕ら人間は、方向性は何であれ常に成長と進化をしているものです。
大人になれば考え方が固執する傾向もありますが、少なからず若い頃よりも計画的に慎重に物事を進めることができるようになったりチャレンジの仕方も余裕をもってできているはずです。
このように僕らは常に何かを学び可能性を広げてはいるのですが、主体的に広げた方が絶対にいい人生を作れるし楽しめるようになるはずです。
だからこそ、このジョハリの窓はあなたをより魅力的にするために活用してください。