あなたの悪印象を好印象に一気に変えたり・・・脈ナシだったのを脈アリ状態に一気に変えたりできる事ってありますよね。
このプラスとマイナスの変化量が大きいほど人の心に影響を与える度合いが大きくなる効果をゲインロス効果と言います。
このゲインロス効果によってアナタという人間の周囲の印象をコントロールしたりすることもできる非常に有効な心理です。
暑いがあるから寒いをより強く感じる。
暗いを体験しているから明るいをより強く実感できる。
これと一緒の原理ですが、実際このゲインロス効果をいかに活用できるのかについてここでは解説をしていこうと思います。
ギャップ萌えは心理学的に証明されてる「ゲインロス効果」とは?
ゲインロス効果というのは、私達人間の心理現象の一つで他者を評価したり印象をより上げるために使える考え方です。
ゲインロス効果というのは言葉の通り「ゲイン(得る)」「ロス(損失)」つまり、得るものと損失という意味で、最初の印象をあえて下げる事によってその後の印象を上げる事によって評価や印象を「より好意的なもの」になるという心理的な効果のことを言います。
ゲインロス効果というのはギャップ萌えみたいなものです。
最初はクールで「話があまり盛り上がらなそう」と思っていたけど実際に話したら凄い楽しい人だった!
となれば最初は話すのに不安を感じていた状態から楽しく話せている事に驚きを感じ不安を解消できたことによって圧倒的な好印象を得られるわけです。
ロス:クールで話がもりあがらなさそうで会話が心配
ゲイン:話が盛り上がる。
その印象(感情)のふり幅によって通常の話しやすい人よりも好印象を残せるのです。
よく、最初の印象はいい方がいいみたいな事が言われていて悪印象を与えてしまって落ち込んでいる人がいますが、悪印象を与えてしまったのならばこのゲインロス効果を使う事によって“圧倒的な好印象・圧倒的な高評価”を得られる事ができるのです。
そうやって考えると・・印象を残せない事。
のほうが実は最大のリスクなのかもしれません。
つまり、ゲインロス効果を使えば
最初はマイナスの印象を与え、その後にプラスの印象を与えた方が普通にプラスの印象を与えるよりもより強い好印象を抱いてもらうことができる。
わけです。
一般的には、印象はいい方がいいと思われがちですが、中にはどうしても「うわっ!嫌われたかも!?」という場面があったり「いつも自分は初対面で怖がられる」という人もいるはずです。
そういう時にはこのゲインロス効果を活用すれば必死にアピールしたりしなくても自然に苦労せずに好印象や評価を得られることができる可能性のあるのです。
とは言っても、このゲインロス効果というのは必ずしもいい方向に働くとは限りません。
そこでここでは、ゲインロス効果というものをもっと広い意味で理解してもらうためにまずはゲインロス効果が逆効果に働くパターンというのを理解してもらいたいと思います。
ゲインロス効果が逆効果に働く時
ゲインロス効果を、印象や評価をよくするための手段として使える心理効果として捉える事もできますが逆も当然あります。
それはプラスからのマイナスです。
これは基本的には、恋人関係に非常に多く、もちろん仕事や人間関係でも起こりえます。
・すごい優しい人だと思ったのに付き合ったらただの優柔不断だった。
・浮気しなさそうな人だったのに浮気をされた。
・頭がいいと思っていたのに一般常識を何も知らなかった。
などなど、プラスの印象が強すぎるほどマイナスの印象によって一気に悪印象に変わるパターンです。
こういう時に(勝手な)期待が裏切られた感覚を感じ悪印象に変わるのです。
つまり、イケメンでモテなくて困っている人というのは、
・相手の中にある期待の得られるもの。
・実際のあなた自身の行動の損失
の差の逆ゲインロス効果によって悪印象になってる可能性もあるんですね。
ゲインロス効果というのは原理だけで言うと、必ずしもギャップ萌えだけにも言われていますがギャップ引きにさえなりかねないという事ですね。
つまり・・・あまりに意図しすぎて使うと逆効果にさえなりかねないという事です。
では、一体このゲインロス効果をどう活用すればいいのでしょうか?
ゲインロス効果を使ってギャップ萌えを作り出す秘訣
ゲインロス効果というのは考え方次第でいくらでも使いようがある心理効果ですが、この効果を上手に使うためには
“自分が他人にどう思われがちなのか?”
というのをまずは客観的に理解する必要があります。
めっちゃ怖そう!
だと思われて実際に言われているのに「いやいやそんな事ないよ!」なんて言っても怖いものは変わらないので、それならばゲインロス効果を活用して“一見怖いけどめっちゃ心優しい人”だと思われるようにもっていったほうが結果的に好印象になるのです。
しかし、このゲインロス効果をとりあえずのキャラで使ったり、自分のマイナス面を受け入れられていないと先ほどのゲインロス効果がマイナスに働きかねないのです。
だから、まずは
・あなたのマイナス面
・あなたのプラス面
をしっかりとまずは客観的に判断する能力が必要になってきます。その上で活用したほうが上手に活用できると思うのでここを理解した上で以下の使い方をしていきましょう。
まずは、先ほども言ったように自分自身の第一印象を客観的に判断していきましょう。
よくイケメンだから心配ないとか思う人もいるかもしれませんが、いい印象が必ずしもプラスに働くように思いがちですが、相手の中で勝手な“期待”を生みます。
期待からズレるからイケメンでもモテない不思議現象が起こるのです。
だから必ずしも全ての印象がプラスになっているとは限らないのです。
そのため、必ず自分の第一印象が相手にいかなる「思い込み」を与えるのか?与えていたのか?を知人や友人に聞いて書き出していきましょう。
・あなたの印象のプラス面:楽しそうな人
・あなたの印象のマイナス面:チャラい。
というように書き出していきます。そして明らかに印象がマイナスの場合は、そのマイナス印象をもっていそうな人の行動を考えていきます。
例)チャラい=仕事も女も軽く適当そう。
このようなマイナス印象がある場合にはプラスに変える行動を考えるのです。
例えば、
仕事のビジョン・目標を語る。
理想の恋愛関係が素朴である。
とか。
このように自分が周囲にどういう印象を与えているのかを理解しているとこのようにゲインロス効果を使いこなせるようになるはずです。
もちろんこれに行動が伴えばなおよしです。
実際に仕事をしている姿を見せるとか。
では、逆にあまりに本来の自分よりもプラス印象を与えてしまっているのならば、一番いいのが“マイナス情報をあえて言う”事です。
たとえば、優しそうな人。
とかならば
「俺、いつも優しい人とかなんでもやってくれそうな人とか思われるんだけど・・・それがスゲー嫌なんだよね。俺はこんなところもあるしあんなところもある。だから決していい人ではない。」
というように伝えるのです。
そして、実際に優しくしたくないけどしている態度を見せたりするとか。
そう言っておいて実はフッとしたときに優しいと感じるか。
過剰にハードルが高いのはあえて下げることによって結果的にゲインロス効果を逆方向に向かうのを避けられるのです。
ゲインロス効果というのは印象がいいとか悪い。
とかではなく印象をありとあらゆる行動と言葉で操作することによって“結果的にいい印象”を残すことができるようにするために使いましょう。
“悪い→良い”
だけではなく
“良い→悪くする→良くなる”
というような使い方をすることも可能になります。
しかし、そのためには自分が周囲にいかなる印象を与えているのか?の良い側面も悪い側面も含めて理解しておかないといけません。人によってあなたの印象はよく見えたり悪く見えたりするものです。
だから、よし悪しで考えるのではなくて、良く見える部分も悪く見える部分もあるくらいの意識でやってみると自分自身を活かすことができるようになるはずです。