片思いの最終目標は言う間でもなく両想いになることです。
そして、両想いになるためには、多少なりとも片思いの気持ちを一度横に置いておいてでも、嫌われるとかを抜きにしても異性をあなたに「片思い」をさせてあげる事が重要です。
そして、そんな片思いを両想いの状態を作ることはそう簡単な事ではなく、でもだからこそ自分を高められる機会だとも思います。
片思いから両想いにするためには、モテる方法やら色々ありますが、本日は僕達人間がもっている根本的な心理に着目して、その観点から効果のある恋愛心理学を紹介します。それでは、さっそく始めていきましょう。
1.希少性の法則:いつでも手に入る物に価値を感じない。
あなたがどれだけ片思いでその異性の事が好きだったとしても、どうしても付き合いたいと思っていたとしても、それでもうまくいかない場合、その原因は希少性の法則にあるかもしれません。
欲望される量に比べて利用可能な量が少ない状態をいう。
僕達人間は残念な事に「ありきたりの日常」に感謝はしにくい生き物です。
当たり前のように食べられるご飯、当たり前のように雨風をしのげる家、毎日心からこういったものに心の奥底から感謝できている人がどれだけいるだろう。
あえてする習慣を持ってない人ほど感じることはできません。それと同じようにあなたが片思いだと言う事は、絶対に好き!という状態は相手に察知をされた瞬間に”当たり前”になってしまうのです。
セフレで終わってしまったり、友達以上になれないのは大体の場合、「当たり前」になっているからであり「このままの関係でいい」と思わせてしまうのは希少性がないからかもしれません。
この希少性を感じてもらうためには、あなた自身がしっかりと「何もかも捨ててでも好きな人だけに全てをささげる」と思いながらも「付き合いたい」という気持ちのどちらか、または両方を捨てることを決意しないといけません。
しっかりと自分の人生を自分で歩き、今この瞬間は好きだと言う好意は伝えながらも、いつまでも一緒にいるわけではない。相手が心から望まないのならば離れる事でさえも仕方ないくらいの気持ちを行動であらわすことが大事です。
それだけであなたの価値を相手に感じてもらいやすくなります。
・異性と同じくらいに友人や仕事を大切にする。
・相手に依存をして恋愛をするのではなく理想の関係を作る事に力を注ぐ。
・相手の恋愛を精一杯応援してあげる。
・今この瞬間には集中するけど未来はわからないことを自覚する。
・自分の恋愛のルールを明確にしルールに反することはしない
・感情に振り回されるような恋愛はしない。
・断ることを覚える
・時として”あえて”連絡しなかったり無視をしてみる。
・次の恋愛をしようという心構えをもってみる
これらの事をするだけで希少性は自ずとうまれるはずです。片思いはあなたの勝手は思いですが、あなたが集中するのは「あなたと同じくらいの気持ちを女性に感じてもらう事」です。
そのためには自分の気持ちを伝えるよりアピールするよりも、相手に同じくらいの気持ちになってもらう方に力を注いでください。
2.恋愛成就効果:そのものより未来を伝える。
片思いをしている時、多くの人はその異性と付き合えたら、もっと仲良くなってからを妄想します。つまり、頭の中で「恋愛が成就した未来」を創っているのです。
しかし、面白い事に異性にアプローチをする際には今の自分だけを見せようとします。でも、それよりも大事なのはあなたと一緒になったら「こういう未来がある」という相手にとって喜ばしい未来を想像・連想させてあげる事です。
そこで効果的なのがシズル効果というものです。
シズル効果は主にビジネスの場面の中でも食品や飲食関係に使われているものですが、恋愛にも応用できます。
今この瞬間をよりリアルに感じやすくしてあげるのです。ドキドキワクワクやホッっとした気持ち、または一緒に何かをしたりシェアしたりして、より強く五感を刺激して記憶に強く残るようにしてあげるのです。
一言で言えば”一緒にデートを楽しむ”これが最大の秘訣です。
最も効果があるものを求めるのならば「より感情と五感を刺激するもの」をデートプランに取り入れることです。一番ベストなのはあなた自身がディズニーランドなんかよりも価値を与えることですが、まずはここからいきましょう。
どう思われているのか?などよりも一緒に何を感じ一緒に何かをすることに意味があるのです。また、人はいつだって「楽」で「簡単」で「すぐ」に感じられることを求めています。なので片思いのあなたがデートなどはプランを考えるといいでしょう。
3.損失回避の法則:告白して付き合う喜びよりいなくなる恐怖
悲しいことに、どんな人間でも、得る喜びよりも失い恐怖のほうが勝ってしまうものです。それを損失回避の法則と言います。
例えば、あなたが片思いの気持ちは、どちらのほうが強く大きく拡大しそうでしょうか?
どちらの時に告白せずにはいられない気持ちになるでしょうか?
・これまでどおりの環境の場合
・県外に引っ越す事になった場合
多くの場合は2の状況では告白をしなくてはいけない気持ちになりますし恋愛感情はより大きくなります。逆に諦める人もいるかもしれませんが、私達は「得る喜び」以上に失い恐怖のほうが勝ってしまうのです。
実は「片思い」そのものも恋愛感情と密接に関係があったりします。否定したくなる気持ちもあるかもしれませんが、「手に入らないかもしれない」があるからこそ恋愛感情は拡大するのです。そして、この損失回避の法則を取り入れれば片思い状態を脱却するスパイスになります。
もし、あなたが相手を好きにさせたいのならば、あなたと一緒になることで得られる素晴らしい未来だけでなく、あなたと一緒にならないリスクをいかに相手に間接的に伝えるたり感じさせてあげる事が重要だということです。そういう意味では先ほどの希少性の法則は最も使いやすくシンプルで効果があることかもしれません。
4.アンカリング効果:他の否定は自分の価値を下げる行為
片思いの状態になると「いかに他の人よりも自分がその人の事を思い考えているのか?」ということにフォーカスがあたりがちになり、他者よりもいかに自分は素晴らしいのかをアピールしがちです。
しかし、相手にとって大事なのは「いかに自分が好きになるのか?」なわけで、あなたがどれだけ思っているか?考えているのか?は重要ではありません。
そんな中で他者を否定したり自分のほうがというのは無駄な行為です、それならばアンカリング効果を適切に使ったほうが両想いになりやすくなります。
これは、「妥協効果」と呼ばれるものと組み合わせて使われる場合が多いですが、アンカリングというのは基準を作ることです。
例えば、、、
Aさん:他者の否定をして自己を正当化する人。
Bさん:他者を肯定して時々自己を更に肯定する人。
Cさん:他者を肯定しているだけの人
ならばどの人と一緒にいるのが人生が豊かになりそうか?どの人が一緒にいて楽しそうな人なのかと言えばわかるはずです。基本的にCなわけです。Aさんは論外ですよね。
だから・・・他者を否定するのをやめましょう。という話だけだとありきたりなのでこのアンカリング効果の更なる秘訣をお話しましょう。
アンカリング効果というのは基準です。
今、あなたは3つの選択肢を見せられたからどれがいいのかを選ぶ基準ができました。しかし当然ながら、”価値”が高いものを見ると私達は”難易度が高く”感じてしまうものです。つまり選択肢として・・・
難易度低い: Aさん:他者の否定をして自己を正当化する人。
難易度中: Bさん:他者を肯定して時々自己を更に肯定する人。
難易度高: Cさん:他者を肯定しているだけの人
と見えるわけです。人は自分よりも格段に価値が高いと思うと手が届かないと錯覚をしてしまい「ちょっと手が届かなそうなもの」なものを選択する習性があります。価値が高すぎると”リスク”を感じてしまうからです。
つまり、片思いしている人が他に好きな異性がいる場合にはその人を価値を下げるよりも極端にあげてしまったほうが諦めてくれるようになるわけです。否定したり陥れようとするよりもずっと効果があります。
というかそもそも他者を否定したり批判する暇があるなら自分を高めましょう。
とにかくアンカリング効果を用いる事によって自分の価値をコントロールすることができるようになります。そして、何よりも人の素晴らしいところを探す習慣ができるのであなた自身の魅力は格段に高まっていきます。
「この人と一緒にいたら楽しそう。人生が豊かになりそう」そう思えるあなたになる事がどれだけ思っているのかよりもずっと効果的な片思い成就を果たす最高の方法です。
5.価値のリフレーミング
今まで片思いをしている人の相談を見ていると、主に3種類の方がいます。
・一点集中型:一人の異性を好きになり夢中になり諦めない人
・バランス型:一人の異性に夢中になりながらも他を見ている人
・ビジョン型:理想の恋愛関係を諦めない人。
この中で、「一点集中型」の人は基本的に片思いが成就しにくいのはわかるはずです。なぜなら、恋愛において大事なのは「相手も同じ気持ちになること」であり、あなたが諦めず固執をすればするほど相手にとってはストレスになるからです。
何度も何度も告白をされるそのストレスはとんでもありません。それならばある程度のところで諦める潔さを持っている人のほうが相手も好きになりやすいのです。
そして絶望を感じにくいです。
こうやって物事を違う見てみる事を価値のリフレーミングと言います。
例えば、好きな異性の素晴らしいところや素敵なところを他とは違う角度で感じさせてあげる。または弱点の部分を前向きにとらえてあげたりするのです。
・面倒くさがり屋→面倒くさいくならないために頑張れる人なんだね。
・遊び人→好奇心が旺盛な人なんだね。
・チャラい→軽くしてあげる事で相手に負担を感じさせないようにしてるんだね。
・おとなしい→しっかりと相手の話を聞ける人だね。
というように他の人とは違う角度で相手を見るのです。他の人達が「悩み事なんてなさそう」と言っていたら「そうじゃない部分もあるよね。」と言ってあげるなどをすることで相手の本音は引き出しやすく心を開かせてあげ安くなります。
このように価値を違うように見せる能力は自分の魅力を相手に感じさせてあげやすくする能力になります。リフレーミングはあなたの価値を高める方法であり相手の価値をより正確に判断する方法なので是非意識してください。
ただ、傾向的にリフレーミングは絶対の1つの答えしかないという「一点集中型」の人はなかなか使いこない傾向があることは肝に銘じておいてください。
片思いだからこそ1つずつ焦らず試してみよう。
片思いしている状態は、自分の気持ちを伝えるよりも大事な事は”相手にもあなたと同じくらいの気持ちに導くことです。そもそも片思いなわけなので、あなたは相手の事を詳しく知らないかもしれません・・・
なのでまずは好きな相手だからこそ大切な人だと思って相手を知る事、そしてその先に相手を自分と同じくらいの気持ちにしてあげる事に集中しましょう。
あなたの好きな相手はあくまで”同じ人間”です。あなたと同じように苦しみ悩み悲しみ、そして喜びを感じられる同じ人間だからこそ相手の価値を高めるのではなく、あなた自身の価値を相手に感じさせてあげる事に徹底的に集中しましょう。
そのために焦らずじっくりと1つずつ試してください。これだけでも大きな結果につながることになるでしょう。